クリームソーダ

クリームソーダが好きです。

 

なぜいきなり好きなものを宣言するのか、そしてなぜ「クリームソーダ」なのか、それらについて説明しようとするととても長くなります。
でも今病院の診察待ちでヒマなので説明します。
 
〜説明しよう〜
暇つぶしに入った喫茶店で、これまた暇つぶしに、好きなものことノート(というノートをわたしは持ち歩いている)を久しぶりに書き読み直していたときにキーワード「クリームソーダ」がなんとなく目に留まり、あぁわたしはなんでクリームソーダが好きなんだっけと考えていたら、いろんなことを思い出したからです。
(ちなみに好きなものことノートとは、その名の通り自分の好きなものと好きなことを書いていくだけのノートです。このノートを書くきっかけになったのは、一年前の学芸員実習。)
 
 
クリームソーダ。
 
喫茶店で初めてクリームソーダを飲んだのはいつのころだったかな。
 
わたしが覚えている限りでは、父親に連れていってもらった市立図書館に併設されていた喫茶店で飲んだのがはじめてのクリームソーダ。
多分小学校低学年のときです。
 
そのクリームソーダは、シュワシュワできれいなみどり色で、オフホワイトのアイスクリームがプカプカと浮かんでいて、今見れば体に悪そうな赤いチェリーが乗っかっている、いわゆる喫茶店の定番なもの。
 
図書館に連れていってもらって、その頃何を読んでいたっけと思い出してみても占いの本のことしか思い出せない。
今も文学作品や小説は読みません。その頃から占いとか自己啓発本みたいなものが好きだった気がする・・・
 
本を読むことに飽きたら、別のフロアで本を読んでいる父親を探して
 
もう帰ろう〜
 
と催促をするのが定番。
そしてある日、たぶん小腹のすくお昼どきかおやつどきだったのか、父親が喫茶店に寄ろうと提案してくれたのだと思う。
 
小学生のときはコーヒーなんて興味もなかったし、オレンジジュースよりもっぱらメロンクリームソーダがよかった。だからきっと迷わずクリームソーダを頼んだのだと思う。
はじめて喫茶店で飲んだクリームソーダは、キラキラしていてシュワシュワしていて、家では飲めない特別な飲み物のように感じた。
 
それほどたくさん通ったわけではなかったと思うけれど、土日に父親とわたし(&ときどき姉)で図書館に行くときは、20%くらいは喫茶店を楽しみにしていたような気がする。
 
わたしはいつもクリームソーダ。
父親はいつもカレーライス。
 
そのクリームソーダといっしょに、よくバタートーストかジャムトーストも頼んでいた。
バターを塗ってからジャムを塗ると、トーストは魔法をかけたようにおいしくなるということを知ったのもこのときだった。
 
 
はたちを過ぎて、コーヒーのおいしさを知って、
喫茶店にいって頼むものはホットコーヒーになった。
 
それでも暑い夏や、冬でもたまにクリームソーダを飲みたくなる。
クリームソーダを眺めていると、なんとなく幸せな気分になるのは、
この父親との想い出も関係しているのかもしれないな、と思った。